Departmental Bulletin Paper Religions et Religion : La théorie comparée des religions chez Louis Ménard

SUZUKI, Hirofumi

14pp.189 - 205 , 2016-03-01 , 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻 , Graduate School of Arts and Sciences, the University of Tokyo
ISSN:13478931
NCID:AA11831019
Description
高踏派の詩人であり古代ギリシャを専門とした歴史家として知られるルイ・メナールの著作は、これまでの研究ではテーマ批評の対象として文学作品との関係において論じられてきた。それに対し本研究は、彼の神話学と宗教学それぞれの理論の相互関係を当時の時代状況のもと明らかにする試みである。自身の宗教を拠り所に他の宗教を理解するそれまでのキリスト教中心の理論に対し、メナールは自らを異教徒と位置づけ多神教である古代ギリシャの宗教をその比較理論の中心におく。メナールにとって神話は人間における原始の宗教的言語であり、その解釈は象徴の理論によって行われる。このようなメナールの思想には、19世紀にドイツから輸入されたクロイツァーの著作の影響が色濃く反映されている一方で、後に比較神話学の主流となるマックス・ミュラーの理論に対しては否定的な見解を示している。そこには神話の持つ社会的な機能を重視するメナール独自の見解がみられ、後の文化人類学的な神話理解に通じる側面があると考えられる。
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