紀要論文 Small-Town Depression : Topography of Entrapment in The Last Picture Show

INOUE, Hiroyuki

14pp.107 - 123 , 2016-03-01 , 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
ISSN:13478931
NII書誌ID(NCID):AA11831019
内容記述
本論文はラリー・マクマートリーのThe Last Picture Show とピーター・ボグダノヴィッチによる映画版を現代合衆国西部の閉じられた空間についての物語として論じるものである。経済学的、心理的、および地形学的な意味でのdepression が支配するこの物語において登場人物たちはテキサスの田舎町に閉じこめられ、抑鬱的な状況から逃れようとするあらゆる試みは失敗し、つねに出発地点に連れ戻される。反復されるこの円環的なパターンは主人公をとくに強く束縛し、物語が一種のビルドゥングスロマンへと発展することを阻止することになる。本稿はさまざまな場所、空間内での移動、ほかの映画作品からの引用などの物語内での機能を分析し、開かれた空間に特徴づけられていた過去の西部をめぐる物語を書き直しながら閉鎖的な空間を描くポスト・ウェスタンとしてマクマートリーとボグダノヴィッチの作品を位置づける。
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