紀要論文 Applicability of the thermal dissipation method (TDM) for sap flow measurement in teak trees
環孔材であるチークを対象とした熱消散法による樹液流計測の適応可能性の検討

SATO, Takanori  ,  TANAKA, Nobuaki  ,  TANAKA, Katsunori  ,  IGARASHI, Yasunori  ,  YOSHIFUJI, Natsuko  ,  SUZUKI, Masakazu  ,  TANTASIRIN, Chatchai

133pp.1 - 18 , 2015-09-01 , 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林 , The University of Tokyo Forests , Ecohydrology Research Institute, The University of Tokyo Forest, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo , Department of Environmental Geochemical Cycle Research, Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology , Hydrospheric Atmospheric Research Center, Nagoya University , Forestry and Forest Products Research Institute , Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo , Faculty of Forestry, Kasetsart University , 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林 , 独立行政法人海洋研究開発機構 , 名古屋大学地球水循環研究センター , 国立研究開発法人森林総合研究所 , 東京大学大学院農学生命科学研究科 , カセサート大学林学部
ISSN:03716007
NII書誌ID(NCID):AN00162451
内容記述
論文
熱帯に生育する環孔材樹種であるチークを対象として,樹幹内の樹液流動の分布を明らかにするために染色実験を行い,熱消散法による樹液流計測が適応可能であるかどうかを検証するために実吸水量と樹液流計測によって算出された推定吸水量との比較を行った。染色実験により,チーク樹幹内には仮道管材や散孔材樹種と比較して非常に速い樹液の流動が存在していることが明らかとなった。染色された円板表面の観察から,複数の年輪に渡って樹液流動が起こっていること,速い染色液の上昇が年輪付近に存在していることが明らかとなった。吸水実験の結果,推定吸水量は実吸水量に比べて過小評価となることが明らかとなった。そして,過小評価の割合は個体ごとに異なっていた。辺材を構成する年輪数が少なかった個体において,過小評価の割合が他の個体と比較して大きかった。以上の結果は,樹液流センサー上における年輪の数によって樹液流センサー上の通水部分の割合が変化するために,過小評価の割合が個体ごとに変化することを示唆している。染色実験及び吸水実験の結果から,チーク樹幹内における非常に速い樹液流動と半径方向における不均一な樹液流動が,熱消散法によるチーク樹液流量の推定を難しくしていることが示唆された。チークを対象とした熱消散法による樹液流計測は樹液流センサー上における材の特徴に大きな影響を受けることが考えられる。そのため,熱消散法によってチーク樹液流動季節変化を調べる場合,材形成の季節変化を考慮する必要が考えられた。
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