Conference Paper 日本人の死生観をどうとらえるか : 量的調査を踏まえて

堀江, 宗正

2014-04-16
Description
本発表は、現代日本人の死生観に関する量的調査の解釈の可能性を探るものである。前半では朝日新聞の死生観世論調査を取り上げ、後半では発表者の関わった自殺と死生観に関するネット調査を取り上げる。これらの量的調査では、生命倫理、葬送、宗教観・死後生、自殺観が大きなテーマとして扱われている。結果を総合することで、以下の四つの傾向性が明らかになった。(1)延命治療を拒否する傾向は約8 割と高く、また延命拒否者は自殺を許容する傾向が相対的に高い。(2)宗教も死後生も信じない人と、宗教は信じないが死後生は信じるという人が、二大勢力を形成し、前者には男性と高齢者が多く相対的に自殺許容的であり、後者には女性と若者が多く相対的に自殺許容的でない。(3)葬儀は脱宗教の傾向はあるものの存続しそうである。だが、これらはあくまで傾向性であり、かえってそれに当てはまらない人々の存在を浮かび上がらせる。「日本人の死生観」を一つに代表させることなく、その多元性を認識するのが、研究者としてのあるべき姿勢ではないかというのが結論である。
臨床死生学・倫理学研究会(東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター, 主催: 上廣死生学・応用倫理講座), 2014.4.16, 東京大学
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