研究報告書 社会資本によるスピルオーバー効果と地域経済成長 : 市町村データを用いた高速道路整備効果の実証分析

要藤, 正任  ,  吉村, 有博

16032016-08 , Institute of Economic Research, Kyoto University
内容記述
本研究では, 日本の非都心地域への高速道路整備に焦点を当てながら, Chandra and Thompson (2000) の手法をべ一スに, 社会資本整備がもたらす地域経済への広域的な成長効果を推定する。この手法の特徴は空間的位置に応じて地域を分類することで, 内生性の問題に対処しながら高速道路整備の持つ広域的な地域間スピルオーバー効果を識別する点にある。実証分析の結果, 道路整備の地方都市への長期的な成長効果が確認されたが, 産業別にみると製造業や卸売業にはプラスの成長をもたらすものの, 農業や小売業にはマイナスの影響をもたらすことが明らかとなった。さらに, 高速道路の整備地域に比べ, そこから離れた隣接地域ほどより大きな成長効果があらわれる一方で, さらに離れた隣々接地域には負のスピルオーバー効果が見られることが示された。以上の結果は, 広域的なインパクトをもたらす社会資本整備においては, そのインフラが整備される地域のみならず, その周辺地域への影響を考慮することの重要性を示唆している。
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http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/216509/1/DP1603.pdf

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