研究報告書 企業の現金保有と資本制約 : 金融危機後の中国企業データを用いた分析

張, 冬洋  ,  何, 彦旻

15112016-03 , Institute of Economic Research, Kyoto University
内容記述
本稿は、ウォートン・リサーチ・データ・サービス (WRDS) が提供する上海証券取引所や深セン証券取引所の上場企業データ (2009-2014年) を用いて、金融危機後の中国上場企業の現金保有のキャッシュ・フロー感応度について、システム GMM 推計による分析を行った。本稿は、資金制約と企業規模、現金配当といった中国企業の異質性にも焦点を当て、企業の現金保有のキャッシュ・フロー感応度の影響メカニズムを考察した。分析の結果、中国企業においても現金保有量のキャッシュ・フローに対する感応度が見られた。とりわけ、企業のキャッシュ・フローの正負によって、現金保有のキャッシュ・フロー感応度が異なる。正のキャッシュ・フローをもつ企業の場合、現金保有量はキャッシュ・フロー感応度に対して負の有意な効果を持つが、負のキャッシュ・フローの場合は正の効果をもつ。また、運転資本も企業の現金保有量の変化に影響を与え、運転資本の多い企業ほど現金保有量が少ない。さらに、固定資産の売却は現金保有のキャッシュ・フロー感応度に正の効果を与える。
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http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/209884/1/DP1511.pdf

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