Departmental Bulletin Paper 感染性心内膜炎を合併した中部胆管癌の1例
A Case of Infectious Endocarditis Associated with Bile Duct Cancer

北見, 智恵  ,  河内, 保之  ,  牧野, 成人  ,  西村, 淳  ,  川原, 聖佳子  ,  新国, 恵也  ,  Kitami, Chie  ,  Kawachi, Yasuyuki  ,  Makino, Shigeto  ,  Nishimura, Atsushi  ,  Kawahara, Mikako  ,  Niikuni, Keiya

130 ( 2 )  , pp.132 - 138 , 2016-02 , 新潟医学会
ISSN:0029-0440
NCID:AN00182415
Description
感染性心内膜炎(Infectious endocarditis, 以下IEと略記)は菌血症や血栓を生じ, 多臓器障害を引き起こす重篤な疾患である. 大腸癌に合併したIEの報告は散見されるが, 胆道癌に関連したものは稀である. 今回われわれは胆管癌の周術期にIEを発症した1例を経験したので報告する. 症例は77歳, 女性. 既往歴は高血圧. 中部胆管癌による閉塞性黄疸で内視鏡的経鼻胆道ドレナージ後に膵頭十二指腸切除術を施行した. 術前胆管炎の所見は認めなかったものの, 開腹時肝膿瘍を認めた. 術後17日目めまい, 嘔吐, 発熱, 術後22日目右片麻痺が出現, 頭部MRIで多発脳梗塞と診断された. 心エコーで大動脈弁と僧帽弁に疣贅と弁破壊を認め, IEと診断した. 術後27日目大動脈弁+僧帽弁置換術を施行した. 主起炎菌は黄色ブドウ球菌であった. 弁置換術後敗血症から脱することができず永眠された. 胆道感染や, ERCPなどによる一過性菌血症, 手術による免疫低下などが本例のIEの発症に関与した可能性が推測された. IEは基礎心疾患を有さなくとも発症するため, まれではあるが, 胆道癌の周術期においても念頭に置き, 心エコーなどを行い早期発見, 治療に努めるべきである.
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