Departmental Bulletin Paper 食道癌術後再建胃管潰瘍穿孔により腹腔内膿瘍をきたした1例
A Case of Intra-abdominal Abscess caused by Perforation of Reconstructed Gastric-tube Ulcer after Esophagectomy

大渓, 隆弘  ,  金子, 和弘  ,  佐藤, 友威  ,  鈴木, 晋  ,  岡田, 貴幸  ,  青野, 高志  ,  武藤, 一朗  ,  長谷川, 正樹  ,  若井, 俊文  ,  Otani, Takahiro  ,  Kaneko, Kazuhiro  ,  Sato, Tomoi  ,  Suzuki, Susumu  ,  Okada, Takayuki  ,  Aono, Takashi  ,  Muto, Ichiro  ,  Hasegawa, Masaki  ,  Wakai, Toshifumi

129 ( 9 )  , pp.545 - 550 , 2015-09 , 新潟医学会
ISSN:0029-0440
NCID:AN00182415
Description
症例は63歳, 女性. 1年8ヶ月前に胸部中部食道癌に対して右開胸食道亜全摘術, 胸骨後経路胃管再建術を施行した. 2ヶ月ほど前より腰痛のため, 近医で消炎鎮痛薬の処方を受けていた. 背部痛を主訴に近医を受診し, 高度貧血を認めたために当科を紹介受診した. 入院後, 上部消化管内視鏡検査(EGD)で活動性の再検胃管潰瘍を認めた. また, 胸腹部造影CT検査で左横隔膜下膿瘍を認め, 再建胃管から膿瘍に連続する気腫を認めた. 全身状態は安定しており, 保存的加療を選択し, エコーガイド下で経皮的膿瘍ドレナージを施行した. 入院1週間後の上部消化管造影検査で, 胃管からの造影剤漏出は認められず, 経口摂取を開始した. 症状発現3ヶ月後のEGDで潰瘍は瘢痕化を認めた. 再発予防として抗潰瘍薬(PPI)の内服を継続していたものの, 症状発現1年後に新たな潰瘍の出現を認めた. 抗潰瘍薬の変更を行ったところ改善を認め, 以降現在までに潰瘍の増悪は認めていない. 胃管潰瘍の発生頻度は決して稀ではなく, 穿孔時は致死的な経過を辿る可能性があり, 状態に適した治療の選択が必要となる. 全身状態が安定し, 穿刺ドレナージが可能である場合は保存的加療の適応となり得る.
Full-Text

http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/44202/1/129(9)_545-550.pdf

Number of accesses :  

Other information