Departmental Bulletin Paper 連続切片走査型電子顕微鏡 (SEM) 法と蛍光免疫組織化学を組み合わせた3D再構築法の開発 : 下垂体内分泌組織への応用と可能性
Three-dimentional (3D) Reconstruction of Embedded Biological Tissue Samples by the Combined Use of Serial Section Scanning Electron Microscopy (SEM) and Immunofluorescence Microscopy : Its Application to Pituitary Tissues

久住, 聡  ,  牛木, 辰男  ,  Kusumi, Satoshi  ,  Ushiki, Tatsuo

129 ( 9 )  , pp.519 - 528 , 2015-09 , 新潟医学会
ISSN:0029-0440
NCID:AN00182415
Description
近年, 超薄連続切片を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し三次元(3D)再構築を行う方法が注目を集めている. これまで, この連続切片SEM法を用いた組織の3D構造解析がいくつか報告されてきたが, この3D再構築像と免疫組織化学所見との正確な相関解析は行われてこなかった. そこで本研究では, 水溶性樹脂に包埋した組織標本の超薄連続切片の一部に蛍光免疫組織化学を施し, その後すべての切片を重金属染色することで連続切片SEM像を取得する新しい手法を開発した. これにより3D再構築像と免疫染色像の正確な比較観察を可能にした. その例として, 多種類のホルモン産生細胞が混在する下垂体前葉を用い, 免疫組織化学的に細胞を同定した上で, 各細胞の分布や血管との空間的位置関係, 個々の細胞の形状や細胞同士の親和性についての解析を行った. その結果, 単一切片の観察だけでは理解しにくい細胞の立体形状や細胞間の空間的関係について詳細な解析が可能となった. さらに, 本手法で作製した3D再構築像に形態計測解析ツールを用いることで, 定量的な解析も可能となった. 本研究で開発した手法は多様な組織に応用が可能であることから, 3D再構築像に物質の局在を正確に結びつける技法として, 様々な分野に応用されることが期待できる.
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