紀要論文 超音波検査で描出困難な乳腺石灰化病変に対し, 切除標本マンモグラフィーが有用であった1例
Usefulness of Specimen Mammography in a Case of Calcified Breast Lesion, Hardly Detected by Ultrasonography

土田, 純子  ,  長谷川, 美樹  ,  小山, 諭  ,  永橋, 昌幸  ,  利川, 千絵  ,  諸, 和樹  ,  小杉, 伸一  ,  若井, 俊文  ,  Tsuchida, Junko  ,  Hasegawa, Miki  ,  Koyama, Yu  ,  Nagahashi, Masayuki  ,  Toshikawa, chie  ,  Moro, Kazuki  ,  Kosugi, Shin-ichi  ,  Wakai, Toshifumi

129 ( 6 )  , pp.331 - 336 , 2015-06 , 新潟医学会
ISSN:0029-0440
NII書誌ID(NCID):AN00182415
内容記述
近年, マンモグラフィー検診の普及に伴い, 非触知乳癌の発見率が上昇してきている. 非触知乳癌の中には, 石灰化病変のみで発見される非浸潤性乳管癌(Ductal carcinoma in situ : DCIS)も多く含まれるが, 石灰化病変を超音波検査で描出することは困難なことがあり, 手術に際し切除範囲の設定には苦慮することも多い. 臨床上, 実際に十分切除できているのか否かを術中に判断することは, その後の局所再発を防ぐ上で極めて重要である. 今回, 石灰化病変のみで発見された乳癌症例に対し, 術中に切除標本のマンモグラフィーを撮影し, 石灰化病変が切除できていることを確認できた症例を経験した. 症例は51歳, 女性. 検診マンモグラフィーで右乳房の石灰化を指摘され, ステレオガイド下マンモトーム生検を施行し乳癌と診断された. 超音波検査では石灰化病変の描出は困難であったが, マンモトーム生検時に留置したクリップ部位をマーキングし, 乳房温存手術を施行した. 術中に切除標本マンモグラフィーを施行し, ターゲットとした石灰化病変が切除できていることを確認して手術を終了した. 術後病理診断でも術前に予測した石灰化病変が完全に切除できていることを確認できた. 切除標本マンモグラフィーは, 簡便に石灰化病変の切除範囲の確認が可能な方法として有用であり, 文献的考察を加えて報告する.
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http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/44092/1/129(6)_331-336.pdf

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