学位論文 LXRαの核小体への局在とリボソームDNA転写制御

大橋, 瑠子  ,  Ohashi, Riuko

2015-03-23 , 新潟大学
内容記述
学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 乙第2187号. 学位記番号: 新大博(医)乙第1776号. 学位授与年月日: 平成27年3月23日
新潟医学会雑誌. 2014, 128(9), 447-461.
LXRα(Liver X receptor α) はLDL(low density lipoprotein)など酸化ステロールの受容体として機能し、脂質代謝、胆汁酸代謝などに関与する核内受容体である。しかし特異性の高い抗体がこれまでなかったためmRNAレベルの研究が多く、その組織細胞内局在や機能については不明な点が多い。本研究では最近作製されたLXRαに対する特異的抗体を用いて、LXRαの細胞内局在とこれまで知られていなかったリボソーム生合成への関与について解析を行ったので報告する。LXRαは核小体内においてfibrillarin、UBFおよびRNA polymerase I (RNA pol I)の転写活性の高い領域、すなわちdense fibrillar componentと呼ばれる領域に局在することがわかった。HepG2細胞においてRNA pol Iの転写活性をActinomycin D投与によって抑制すると、LXRαは核小体内に局在できず核質へ移行したことからLXRαの核小体内局在はRNA pol Iの転写活性に依存していることがわかった。クロマチン免疫沈降法を用いた検討の結果、LXRαは18S rDNAと28S rDNAに結合することが判明した。さらに、HepG2細胞に対してLXRαを活性化する合成リガンドであるT0901317を投与するとリボゾーム前駆体47S/45S rRNAの転写が促進されたが、LXRαをsiRNAでノックダウンすると転写促進が起こらなかった。以上の結果より、LXRαはリボソーム生合成において重要な役割を担っていることが示唆された。
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http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/32286/1/h26nmo1776_a.pdf

http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/32286/2/h26nmo1776.pdf

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