紀要論文 『論語集注』(朱熹撰)の日本語訳(學而第一) : 『論語集注』を主とする朱子の『論語』解釈

孫, 路易

2pp.87 - 106 , 2017-12-30 , 岡山大学全学教育・ 学生支援機構
ISSN:2432-9665
内容記述
 周知の通り、朱憙(一一三○~一二○○。朱子は尊称)の『論語』解釈は、中国思想の発展に寄与しただけではなく、日本や朝鮮半島などの東アジアの思想の発展にも大きな影響を与えたものである。だが、『論語』には「道」「心」「徳」「君子」などの中国哲学の概念が随所に現れており、朱子哲学においてのそれらの概念の含意を明確に解明しない限り、朱子の『論語』解釈の全内容を理解することは極めて難しいと思われるのである。筆者は、長年に渡って朱子哲学の研究に力を注ぎ、いままでは既に、「朱子の「太極」と「気」(岡山大学『大学教育研究紀要』第七号、二○一一年)「朱子の「神」」(岡山大学『大学教育研究紀要』第八号、二○一二年)「朱子の「心」」(京都大学『中國思想史研究』第三十四號、二○一三年)「朱子の「理」」(岡山大学『大学教育研究紀要』第十号、二○一四年)「朱子の「情」」(岡山大学『大学教育研究紀要』第十一号、二○一五年)「朱子の「変化気質」」(『岡山大学大学院社会文化学科研究科紀要』第四三号、二○一七年)「朱子の「君子」」(『岡山大学大学院社会文化学科研究科紀要』第四四号、二○一七年)などの論文を発表した。その朱子哲学の研究を通じて、筆者は、上記の諸論文、及び『四書章句集注』(新編諸子集成、中華書局、一九八三年)と『朱子語類』(全八冊、宋・黎靖徳編、王星賢点校、一九九四年)、特に『朱子語類』に所収の「論語(一~三十二)」(巻第十九~五十)に基づいての、『論語集注』を主とする朱子の『論語』解釈の現代日本語の完全翻訳を作成することが必要だと強く思うようになったのである。本稿では、『論語集注』(前掲の『四書章句集注』に所収)の「學而第一」の朱子の集注を和訳することと、『論語』學而第一の原文を主に『朱子語類』(前掲)に所収の「論語(一~三十二)」に記録されている朱子の説明に基づいて和訳することを試 みる。
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