紀要論文 教室における問題行動のシミュレーション-他者の態度に着目して-
A Simulation of Classroom Misbehavior Focusing on Attitudes of Others

出口, 拓彦

3pp.31 - 40 , 2017-03-31 , 奈良教育大学次世代教員養成センター
ISSN:21893039
NII書誌ID(NCID):AA12746196
内容記述
教室における問題行動の頻度を規定する要因について,ダイナミック社会的インパクト理論(e.g. Latané, Nowak, & Liu, 1994)等を援用して検討した。具体的には,問題行動に対する態度である他者の「決定行列」を考慮して「問題行動を取るか否か」の判断を行う規則に基づいたシミュレーション(e.g. 出口, 2014)を行い,問題行動の頻度を規定する要因について考察した。その結果,問題行動が他者に与える影響力がさほど大きくない場合,教室内における「『逸脱』の行動基準を持った成員の割合」が「『遵守』の行動基準を持った成員の割合」よりも高ければ,「逸脱」の行動基準の割合が全体の2割程度であっても,教室における問題行動の頻度(逸脱率)が高くなりうることが示された。また,「問題行動を行うか否かの判断の際に,自分と他者の態度(決定行列)を考慮する確率」(M-prob)がわずかに変動するだけで,問題行動の頻度が大きく左右されうることも示唆された。
本文を読む

https://nara-edu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=12858&item_no=1&attribute_id=17&file_no=1

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報