紀要論文 学級における3つの多層支援の取り組みとその効果-PBISの導入とその検討-
The Pilot Study of Interventions for the Multi Level Support in the Japanese Classroom - The Effect of Positive Behavioral Interventions and Supports (PBIS) Systems -

池島, 徳大  ,  松山, 康成

8pp.1 - 9 , 2016-03-31 , 奈良教育大学大学院教育学研究科専門職課程教職開発専攻
ISSN:18836585
NII書誌ID(NCID):AA12405118
内容記述
本研究では、アメリカで近年普及しつつある生徒指導システムの一つと称される、PBIS(Positive Behavioral Interventions and Supports)を参考に、対立問題が増加傾向にあった関西地方の公立小学校第5学年1学級に対して、合理的配慮にもとづいた3つの多層支援を導入した。第1次支援は、開発的な指導・支援として賞賛ゲームを行い、学級全体のポジティブな行動の増加と学級全体の相互作用の促進に取り組んだ。第2次支援は、予防的な指導・支援として学級全体に対してピア・メディエーション(Peer Mediation)に取り組んだ。さらに、第1次支援、第2次支援実施後、他者への暴力行為や他者との対立問題が見られた個別支援の必要な児童1名に対して、第3次支援として、チェックイン・チェックアウト(Check-In/ Check-Out)を導入し、3つの多層支援を実施した。その結果、学校適応感における友人サポート、非侵害的関係が有意に向上し、加えて学級内の対立問題数の減少が見出された。本研究は一学級での取り組みではあるが、PBIS を含む多層支援が、わが国の生徒指導の在り方に有効な手立てとなることが示唆された。
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