学術雑誌論文 斜視手術後1年間で眼位が著明に改善した甲状腺眼症の1例

西川, 典子  ,  伊藤, はる奈  ,  横田, 陽匡  ,  野村, 研一郎  ,  吉田, 晃敏

9 ( 3 )  , pp.258 - 263 , 2016-3
ISSN:1882-5176
内容記述
背景:甲状腺眼症の斜視手術では、矯正効果の予測が難しく、また術後に晩期過矯正として眼位変化をきたす場合があることが知られている。今回我々は、斜視手術後に残存した内斜視が1年間の観察中に著明に変化し、最終的に眼位が改善した甲状腺眼症の1例を経験したので報告する。症例:52歳女性。甲状腺視神経症のため両側に内視鏡的眼窩減圧術が施行され、その後内斜視が悪化した。斜視角は遠見105ΔET、近見90ΔETであった。手術は両眼内直筋後転術8mmを施行した。術後1ヵ月の眼位は遠見50ΔET、近見50ΔETと斜視は大きく残存し複視を訴えたが、その後経時的に斜視角が減少し、術後12ヵ月で遠見2ΔEP、近見4ΔEPとなった。結論:本症例の著明な眼位変化は、拮抗筋も含めた外眼筋の伸縮性の変化によるものと推測した。甲状腺眼症の斜視手術における治療効果判定には長期の経過観察が必要であると考えられた。
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http://amcor.asahikawa-med.ac.jp/modules/xoonips/download.php?id=322200009

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