Journal Article 解離性大動脈瘤による慢性DIC状態が原因と考えられた抜歯後出血の1例

柴山, 尚大  ,  吉田, 将亜  ,  藤井, ふみ  ,  荒井, 五織  ,  岡, 久美子  ,  佐藤, 栄晃  ,  岡田, 益彦  ,  竹川, 政範  ,  松田, 光悦

25 ( 1 )  , pp.27 - 32 , 2016-4
ISSN:0918-8150
Description
 解離性大動脈瘤による慢性播種性血管内凝固症候群(以下慢性DIC)は、動脈瘤内面での凝固活性化により、線溶亢進状態となり出血傾向を来たす病態である。今回われわれは解離性大動脈瘤による慢性DICが原因と考えられた抜歯後出血を経験したので報告する。 患者は、76歳男性、左側上顎第2小臼歯部歯肉の腫脹を主訴に当科初診した。既往歴は、2004年に急性大動脈解離のために大動脈弓部人工血管置換術を施行されたが、大動脈瘤と解離腔が一部残存し、ヘパリンが投与されていた。左側上顎第2小臼歯は残根状態で、同部口蓋粘膜下に膿瘍を形成していた。初診時の血液凝固機能が正常であったため、同部口蓋膿瘍を切開し消炎処置を行った。炎症の消退を確認した後、左側上顎第2小臼歯抜歯術を施行したことろ、当日夜間より漏出性出血を繰り返した。担当科と協議し、DICスコアが上昇したことから、慢性DICと診断した。抜歯後16日目に赤血球濃厚液-LR(RCC-LR)2単位、新鮮凍結血漿-LR(FFP-LR)8単位を輸血したところ、18日目に止血を確認した。
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http://amcor.asahikawa-med.ac.jp/modules/xoonips/download.php?id=2016051901

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