紀要論文 アダム・スミスの付加価値論と地代論
アダム スミス ノ フカカチロン ト チダイロン
Adam Smith's Theory of added Value and Rent

星野, 彰男

265pp.61 - 74 , 2015-10 , 関東学院大学経済研究所
ISSN:02870924
NII書誌ID(NCID):AN00302437
内容記述
リカード以来,スミス付加価値論破綻説が通説化していたが,スミス『修辞学・文学講義』(1963)等での体系化の方法視点によりその通説を見直すべきだ。各拙著は通説への反証を提起してきたが,新たに地代論での反証を試みる。そこには差額地代論と絶対地代論の原型がある。通説(羽鳥説)はそれを「自然力」価値説と解したが,それは先の方法視点に反し,理論的にも妥当しない。差額地代は土壌肥沃度の度合により付加価値支配量に格差を生じさせ,絶対地代は農・工間の資本構成の差異による労働付加価値量の差異から生ずる。無償の自然力(肥沃度)は土地所有下でそれらを可能とさせるだけで,価値を付加しない。差額地代は格差を拡大(価格上昇)させるが,それに対する収斂作用が働く。穀産地の絶対地代はその一環で,これにより「穀物」価値尺度説も成立する。こうして,曲訳問題も含む「自然力」価値説⇔ 付加価値論破綻説の悪循環から脱却した,地代理論の成立とスミス理論体系の完結性を立証できる。
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http://library.kanto-gakuin.ac.jp/e-Lib/bdyview.do?bodyid=NI30000847&elmid=Body&lfname=link/005.pdf

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