紀要論文 アドルノとスピノザ(3)(承前)
アドルノ ト スピノザ (3) (ショウゼン)
Adorno and Spinoza(3)

浅野, 俊哉

26pp.1 - 6 , 2016-01 , 関東学院大学法学部
ISSN:09188320
NII書誌ID(NCID):AN10412453
内容記述
アドルノはスピノザを論敵とみなしていたが、「自己保存」「全体性」「否定」という3概念を吟味する限り、両者の思想は、所与性よりも潜勢的なものを重視するという点で共通の基盤を持つ。しかし、最終的な理念的状態としての「宥和」において、アドルノはいわばメシア的唯物論の一形態をめざすのに対し、スピノザは、暴力を否定せず世界を断罪もしない形で救済を目指す唯物論的内在主義の立場をとっている点に両者の差異が認められる。

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