紀要論文 アダム・スミス理論批判の疑問点
アダム スミス リロン ヒハン ノ ギモンテン
The Questions of the Criticism of Adam Smith's Theory

星野, 彰男

267pp.16 - 28 , 2016-04 , 関東学院大学経済研究所
ISSN:02870924
NII書誌ID(NCID):AN00302437
内容記述
経済学史上,スミス理論ほど基本理論において誤解を受けてきた例はない。その由来は,リカードとマルクスがスミス理論を摂取しつつその放棄・破綻説を唱え,後世の論者がそれらを受容・継承してきたからだ。これによりその破綻説が通説となった。しかしこの説には批判者側の押しつけ,ずれ等もあり,見直しを要する。それには言語上の齟齬を解くことが一番の近道だ。リカードでは投下労働の用語法がスミスと異なる。マルクスでは独訳の労働概念が原語とずれる。日本の学界では地代論の要の2語に不適訳等がある。これらが価値論・地代論の各破綻説を生じさせ,それらが補完し合う悪循環に陥っていた。だが,先の諸言語概念の明晰化によって各破綻説を解消でき,スミス理論体系の存立を立証しうる。また,戦時日本の市民社会論に含蓄された〈生産力価値説〉が日の目を見る。これにより経済学史の書換えだけでなく,晴れてその〈説〉を検討する条件が整う。
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