Departmental Bulletin Paper ハイエクの景気循環論とリカードウ効果
ハイエク ノ ケイキ ジュンカン ロン ト リカードウ コウカ
Hayek's business cycle theory and his Ricardo effect

石井, 穣||イシイ, ジョウ||Jou, ISHII

38pp.15 - 33 , 2016-03 , 関東学院大学経済経営研究所
ISSN:13410407
NCID:AN10441484
Description
本稿は,ハイエクの経済変動論のなかでのリカードウ効果の位置づけを把握するとともに,その理論的意義と限界とを明確にしようとするものである。ハイエクはワルラスの一般均衡論に高い評価を与えつつも,その動学化のために貨幣を統合する必要があると考えていた。1920年代末からのハイエクの景気循環論は,貨幣的経済学の構築の試みでもあった。またハイエクは景気循環論の発展が,資本理論を論じるうえで利益となると考えており,1930年代後半から資本理論へと理論的関心を戻しつつあった。そのなかで展開されたのがリカードウ効果であった。ハイエクにおいては,貨幣は交換の媒介でしかなく,その意味で貨幣数量説的な考察の範囲内にあった。だが貨幣的要因に由来する相対価格の変化を生産構造の変化に結びつけて考察した点,機械製造の期間に生じる問題に焦点を当てた点,ハイエク独自の視点として評価しうることを示した。
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