紀要論文 ケルシェンシュタイナーにおける「労作(Arbeit)」概念の再検討
Re-examination Way of Thinking for “Arbite” in Kerschensteiner

髙岡, 寛樹

内容記述
[要旨] 現在の日本の小学校では、ものづくりについて「こだわりや忍耐強さ、感性、伝統的な考え方、自発的に工夫や改善に取り組む態度」といった道徳的な態度が重視されている。このような傾向は、これまでの教育史上、日本だけではなく世界各国にも見受けられる。その中で、態度主義を克服すべく新たな教育思想を打ち立てた教育家にケルシェンシュタイナーがいる。本研究では、ケルシェンシュタイナーがものづくりによる陶冶と訓育を統一的にとらえようとした「作業 Arbeit」の概念に着目した。先行研究をもとに、ケルシェンシュタイナーの「労作学校(Arbeitsschule)」における「作業」の核となる即事性(sachlichkeite)の陶治価値について検討した。検討の結果、「労作学校」における「作業(Arbeite)」では、技術的な陶冶の形成を標榜しながらも、形式的に活動に専心させるように教材が選択・配列されていることがわかった。さらに、ケルシェンシュタイナーの「労作学校」では人格形成を行うにあたって主体性と自発性が混同されているという問題点を見出すことができた。
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http://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/104147/S18834744-35-P075-TAK.pdf

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