Departmental Bulletin Paper 日本語話者における中国語学習者の言語学習ストラテジー使用傾向
Usage trend of Language learning strategies by Japanese learners of Chinese language

花尻, 奈緒子  ,  HANAJIRI, Naoko

Description
レベッカ・L・オックスフォードが英語学習者向けにまとめた「言語学習ストラテジー」を中国語学習に応用した場合の、言語的特徴の差異を超えた言語学習上の効果と、言語的差異によって発生する不足の両者について検討するため、三重大学の中国語学習者(英語は必修のため全員履修)を対象に、英語と中国語両面における各自のストラテジー使用傾向について、オックスフォード考案の「SILLテスト」によるアンケート調査を行った。言語水準を初級と中上級に分け集計した結果によれば、中国語学習者においてもストラテジー使用率と習熟度との間に相関関係が存在することが確認できたほか、中国語中級者のストラテジー使用傾向のみ、デスクワーク中心型ではない「間接ストラテジー」使用の傾向が確認できた。これは学習者の個人的熱意に止まらない、講義形式の影響が作用していると考えられる。また自由記述回答に書かれた学習の工夫からは、中国語の特徴を原因とする発音・リスニングのストラテジーが、SILLテストのストラテジー項目に不足している点も明らかにした。外国語教育におけるアクティブ・ラーニングは、間接ストラテジーの使用を促すことができるが、多くはグループワークであり、大学1年次から基礎を学び、進度の制限がある中国語の講義において実践は困難である。しかし、言語学習ストラテジーを教員が把握し、意識的に間接ストラテジーの使用を促すことにより、アクティブ・ラーニングに近い効果を獲得できるはずである。
Full-Text

https://mie-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=11923&item_no=1&attribute_id=17&file_no=1

Number of accesses :  

Other information