紀要論文 韓国語の漢語形容詞に関する考察
A Study on Sino-Korean Adjectives

趙, 恵真

17pp.95 - 118 , 2017-11-29 , 北海道大学文学研究科
ISSN:1347-0132
NII書誌ID(NCID):AA11597545
内容記述
本稿では,hada形漢語形容詞の性質を明らかにした上で,現代語と前期現代語における漢語形容詞の形態の種類について考察する。 日韓両言語には,漢語の後部に「スル」と「hada」が結合して使われる場合が多く,この場合,「漢語+スル(スル形)」と「漢語+hada(hada 形)」には比較的整然とした対応関係がみられており,これらは通常動詞性があらわれている。しかし,韓国語の「漢語+hada」の内,形容詞性があらわれる場合もあり,これらの動詞性と形容詞性を判定するため次の判定基準を立てた。現在終止形の「-nda・-da」,現在連体形の「-neun・-n」のどちらかの形態を取るのか,対照言語学的な観点から日本語のスル形と形容動詞のどちらに対応するのかの方法を用いて,一方は動詞,もう一方は形容詞として扱える。 一方,韓国語における漢語形容詞にはすべてhada形のみを取ることではない。漢語の後部に形容詞を作る派生接尾辞の「chada,doeda,gujda,jida,jjeogda,lobda,majda,nada,seuleobda」が付加して漢語形容詞として使われている。本稿で収集した漢語形容詞は「hada形のみの場合」,「hada形と他形の共存の場合」,「他形のみの場合」,「hada形漢語動詞との両立の場合」の四つに分類することができる。そのうち「hada形のみの場合」が一番多く占めており,漢語形容詞の一般的な形態はhada形であることが分かった。 このような結果をふまえつつ,前期現代語における漢語形容詞の形態的特徴について考察を行った結果,漢語形容詞の形態の変化様相を大きく三つに分類できる。Ⅰ類は,前期現代語でhada形であらわれる場合で,前期現代語と現代語両方ともhada形であらわれるのが一番多いということが分かった。Ⅱ類は,前期現代語でhada形と他形が共存する場合で,現代語ではそれぞれhada形,共存,他形に分かれてあらわれる。そしてⅢ類は,hada形なしで他形で使い始めた場合である。
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