Conference Paper 釧路コールマインにおける排水量は、北海道東方沖並びに釧路沖においてM7.5以上の地震が発生する直前に減少し、発生後に増加した

藤井, 義明  ,  児玉, 淳一  ,  福田, 大祐  ,  市原, 義久  ,  松本, 裕之

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地震の前兆現象として、たとえば、2011年の東北地方太平洋沖地震に先立ち、3か月前から五葉温泉の水位が最大30 m低下した報告があり、そのメカニズムは、本震前のスロースリップによる岩盤の体積膨張とそれに伴う被圧地下水の圧力低下と考えられている(Orihara et al., 2014)。釧路コールマインにおける1993, 5/1~2009,4/30に計測した坑内湧水の排水量の日データによると、この間に北海道の南東沖で生じたM7.5以上の地震3つ全てについて、湧出量は発生する24時間以内に減少し、地震後に増加した。M7~7.4の地震は4事象あったが、全て の地震で湧出量の変化は認められなかった。本震前の湧出量の減少は、岩盤の体積膨張に起因する地下水圧の減少、地震後の湧出量増加については、応力低下による水みちの開口が考えられる。本現象は、地震による岩盤応力の変化とそれによる岩盤の状況変化の解明や巨大地震の予知に役立つ可能性があり、データを1時間に1回程度記録できるようにシステムを改善し観測を継続したいと考えている。

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