Departmental Bulletin Paper 北方針葉樹林におけるトウヒ属Piceaとモミ属Abiesの稚樹の動態に及ぼす林床環境の影響

西村, 尚之  ,  赤路, 康朗  ,  鈴木, 智之  ,  長谷川, 成明  ,  小野, 清美  ,  隅田, 明洋  ,  原, 登志彦  ,  飯田, 滋生  ,  関, 剛  ,  倉本, 惠生  ,  杉田, 久志  ,  中川, 弥智子  ,  松下, 通也  ,  廣部, 宗  ,  星野, 大介  ,  稲永, 路子  ,  山本, 進一

0073pp.7 - 19 , 2015-03-31 , 北海道大学低温科学研究所 = Institute of Low Temperature Science, Hokkaido University
ISSN:1880-7593
Description
北方針葉樹林における樹種共存機構を理解するために, 本研究では稚樹段階における林床生育環境 に対する生態的応答の種間差について検討した. エゾマツ, アカエゾマツ, トドマツの共存する北海 道東大雪にある原生状態の常緑針葉樹林に設置した100m×100m の調査区内において, 樹高が50 cm 以上かつ200cm 以下の稚樹個体を対象に2008年と2013年に毎木調査を行い, 2012年に林内 441か所で全天写真を撮影し, 個体群動態や成長速度と林床環境との関係を解析した. どの樹種も稚 樹の生残や成長にマイクロサイトの影響は小さく, 散乱光または直達光の入射割合の影響が大きかっ た. エゾマツとトドマツの生残や成長は散乱光の入射割合に, アカエゾマツでは直達光の入射割合に 強く影響されており, 北方針葉樹林の樹種共存には稚樹期の光環境の違いが重要であることが結論された.
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