Journal Article 批判的思考を促す日本語の授業 : 母語話者対象の集中講義との比較

小山, 悟

Description
本稿は、中上級者対象のCBI(Content-Based Instruction)の実践報告である。CBI とは言語習得と教科学習の融合を目指した教授法で、第二言語の習得を促すと同時に、批判的思考力の育成にも貢献できるとされている。しかし、日本語教育では批判的思考力の育成法について具体的に論じた先行研究はなく、実践の成果を客観的なデータによって検証したものもほとんどない。本稿では、批判的思考力の育成法として「質問作成」を提案し、その効果を母語話者対象の集中講義の結果と比較・分析した。その結果、ブルームのタキソノミーに基づいた段階的な知識学習を行い、モデリングの機会を設け、フィードバックを着実に実行すれば、留学生対象の授業でも深く思考された「よい質問」が作れるようになることが示された。その反面、批判的思考態度については、学生たちがこれまで受けてきた本国の大学の講義ほど深い思考を促せず、質問の文字数にも大きな変化は見られなかった。
Full-Text

https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/1804191/小山悟.pdf

Number of accesses :  

Other information